ブリードで副収入

ヘラクレスのブリードが副業になる?実際副収入を得るにはどうすれば良いのかをまとめます。

あくまで私個人の経験と知識での投稿です。掲載内容が全て正しとは限りませんし、独断と偏見での表現や思考も含まれておりますので、予めご了承頂き参考程度にお考えください。

ブリードでの副収入は実際可能なのか?

昆虫の飼育で利益を得る事は不可能ではありません。現に本業とし生計を立てているブリーダーさんもいらっしゃいますので。ですが、どの世界でも試みる者に比べ成功者は少数、全員そうなれるかと言えば難しい世界です。

よく昆虫のブリードは儲からないと言われますが、要は努力と根性!ではなく、飼育する種と数量、管理費や消耗品費、後は無駄な作業を軽減し出来るだけシステム化していく事で利益に繋がると思います。当然と言えば当然でどの業界、業種でも言える事なんですけど(笑)

その額が多いか少ないかは自分の腕と経験、知識と判断力次第です。

少し前になりますが、日経ビジネスでも「2025年、稼げる新業種・インセクトブリーダー」として紹介されていました。こちらのサイトでも

ブリードで収入を得る2パターン

本気で利益を出すブリードには2パターンあります。

薄利多売で副収入

1つ目は薄利多売型です。血統やサイズなどに拘らず、とにかく数で勝負する方法です。

夏にホームセンターやペットショップの片隅に姿をみせる国産カブトムシがこれに当たります。ですが国産カブトムシは農業や畜産で出たたい肥や木工所の産廃の木くず、キノコ栽培でのボタ木などを利用し副産物として飼育しているケースが多く、完全にコストを抑えた販売になります。

採取の手間と輸送費などのコストは掛かるものの、数で勝負のスタイルで利益を得ています。これに近い例で一時期アトラスオオカブトの流通が増えた時期がありました。外国産である事で珍しく価格も国産カブトムシの倍以上で販売されていました。

引用:月虫HP

今ではアトラスも夏の定番となり以前ほどの物珍しさは薄れてきましたが、未だ子供達には人気の種です。なぜアトラスの流通が増えたのか?理由はたぶん飼育場所が確保しやすい点と成虫までのサークルが他の外国産に比べ短い点、あとは当時は珍しい種であった点ではないでしょうか?

外国産の中ではサイズが小さい方なので国産カブトムシほどではありませんが、飼育スペースもコンパクトにできます。ですがやはり外国産なので若干の温度管理は必要となり、その点のコストが価格に反映されたと思われます。

では本題のヘラクレスですが、ヘラクレスは世界最大のカブトムシ!これだけで広い飼育スペースが必要な印象ですよね?はい、当然場所は必要です。加えオスの成虫までのサークルは長くて1年半、それまでは管理費とマットなどの消耗品費が必要となります。

また、成虫になったとしても血統やサイズなどで付加価値がなければ、高額での取り引きは期待できません。ではどうやって利益を出すか?日本のカブトムシ同様、とにかく数で勝負する販売方法が良いでしょう。また、幼虫としての需要もありますので、飼育可能数を超える数は幼虫で販売する事も可能です。

オスは寿命が約1年程で生きている間は交尾可能です。なのでオスを1頭確保し複数のメスで産卵を繰り返せば翌年より販売できる程の成虫は確保できるようになります。

あとはコストをどれだけ抑えるかになりますが、その中でもマットは重要になります。幼虫飼育でも取り上げた「きのこマット」がコスパ良くオススメです。

血統などの付加価値で高額取り引き

2つ目の方法はブリード個体に何らかの付加価値を与え価値を上げ取り引きする方法です。

こちらは先の薄利多売に比べ飼育数も少なくなりますが、その分管理をしっかり行う事が重要となります。

付加価値と言っても色々とあり、サイズ・血統・容姿などが挙げられます。

サイズはとにかく大きければ良いのですが、合わせて胸角の形状も加味されます。血統は超有名どころを種親にしブリードするのですが、個体の価格も数万から数十万もするのでよく考えて購入しましょう。次に容姿ですが、胸角の太さ長さ、目の色の違いなどで価格が変わります。

私もレッドアイの血統を累代していますが、体長が伴うと思いのほか高額になります。

付加価値を付けての飼育については以上となりますが、注意する点もあります。

まずサイズを出す為には、種親をある程度大型にしなければなりません。130㎜程度のオスでいきなり160mmの個体は出せないと思います。また、オスばかりが着目されがちですが、メスもある程度は大きい方が有利になります。最低でも75mmは欲しいところです。

血統でのブリードについてでは、両親が同血統である事が必須です。片親のみが優良血統なだけでは殆どの確率で並みの個体しか出ません。累代し2代目になればそこそこ期待はできますが。

あと、優良血統はその元となるブリーダー様だから出せた場合も多く、同じ血統でブリードしても飼育環境の違いでサイズが出ない事は多々あります。

最後にレッドアイやホワイトアイですが、こちらも同血統のペアでなければなりません。黒目で別血統のオスと赤目のメスでは間違いなく黒目で生まれてしまいます。ですが、2代目となると25%で赤目、25%で黒目、50%で赤目の遺伝子を持つ黒目となりますので、気長にブリードする際は良いのではないでしょうか。

まとめ

  • ヘラクレスのブリードはやり方次第で副収入を得る事は可能
  • 単価は低いが数でこなす薄利多売法がある
  • 付加価値を付け単価を上げ取り引きする方法がある
  • 付加価値を付けるにはそれぞれ注意点がある

ヘラクレスのブリードを始めす際は、最初から商売として取り組むのも良いでしょうが、まずはマニアックな趣味として、徐々に自分のオリジナル個体を作り上げていくのも魅力です。

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