ブリード方法

ブリード前の注意点

ブリードを始める前に、以下の点を注意し把握しておきましょう。

  • 自身で飼育できる数を把握し決める。
  • 温度や湿度など環境が整っているか確認しておく。
  • 飼育スペースの確保は出来ているか確認しておく。
  • 容器やマットなどに掛かる予算を把握しておく。
  • 成虫、幼虫の飼育法を把握しておく。

確認できましたらブリードを始めましょう!

ペアリング

まずは親虫がいなければブリードもできません。成熟したオスとメスを用意しましょう。

ペアリングさせる親虫は最低でも後食より1カ月経過したペアがいいと思います。特にメスは後食より日が浅いとペアリングが成功しても産卵数が少ない、または無精卵が多い事があります。

ペアリングの方法は2通りあり、1つ目はオスとメスを1週間ほど同居させる方法です。この場合、確実にペアリングが成功したか確認が難しく、また稀にオスがメスを傷つける場合があります。

もう1つの方法は足場を確保した場所でメスの上にオスを置く方法です。うまく行けば数分でペアリング成功となりますが、時には長時間何もない状態が続いたり、メスが逃げ出す事もあります。その場合は日を改めて行うようにします。

足場は太めの木や爪が掛かる生地で出来たマット、発泡スチロール板などを使います。

産卵セット

ペアリング成功したメスを産卵をさせる為のセットを組みます。容器は大きければ大きいほど良いですが、その分産卵数も増えるのでよく考えて組みましょう。

一般的な容器はプラ大ですが、産卵数を抑えたい場合はプラ中、多くしたい場合は衣装ケースなどのコンテナで行います。

私の場合は1メスに対し中容器で数回行います。中容器で1度の産卵数は10個前後です。大容器やコンテナで行った事もありますが、爆産しキャパオーバーになったり、逆に無精卵ばかりで大量のマットを無駄にしたりと何度か予期せぬ失敗もありましたので、今はコントロールしやすい中容器にしています。

ガス抜きと加水したマットを容器に入れカチコチに固めます。容器に少しづつマットを追加しながら固め、容器の約7割くらいまで詰めたら残り2割くらいはサラサラマットを被せます。

その後、転倒防止用の木を複数入れ、エサのプロゼリーを数個入れます。その中にメスを入れれば完成です。

この状態で5日~1週間、毎日エサのチェックをしながら待ちます。

早いメスは直ぐにマットへ潜り産卵を始めますが、中には数日産卵モードに入らないメスもいますのでその場合はゆっくり待ちましょう。

産卵にオススメマット

産卵には完全発酵のマットをオススメします。

採卵

産卵セットへメスを投入した数日後に採卵を行います。産卵させる日数は特に決まっていませんが、5日~10日くらいが良いと思います。当然長い方が多くの卵を得られますが、容器が小さいと先に産んだ卵をメスが傷つけたり、産む場所が無くなり容器内をかき回す事もありますので注意して下さい。

採卵のやり方も様々で、私の場合はセット内のメスと転倒防止用の木を取り出し、大きめの容器に産卵セットの容器ごとひっくり返し中のマットを全て出します。そのマットを少しづつ崩しながら卵を見付け採卵していきます。

予めマットを固く詰め穴を作った容器を用意し、見付けた卵をスプーンなどで移していきます。絶対に素手で行わないでください。卵を潰す可能性もありますが手の雑菌などで卵が腐る場合があります。また卵の乾燥を防ぐ為、出来るだけ作業は短時間で行ってください。卵の回収を終えたら上からマットを掛け終了です。マットは必ず新品を使ってください。

その状態で適温管理すると、1カ月半から約2カ月ほどで孵化が始まります。

孵化した幼虫はそのまま容器内で2令まで待つか、プリンカップに移し個別に管理します。

まとめ

  • 成熟した種親でペアリングする。
  • 産卵セットは飼育可能な数を考え作る。
  • 採卵の際、素手で作業は行わない。
  • 採卵した卵は新品のマットに移す。
  • 採卵後、1カ月半から2カ月はじっと我慢。
  • 孵化した幼虫は幼虫の飼育法を確認し飼育する。

ブリードで副収入

ヘラクレスの飼育を趣味の範囲内で行う方には興味ない話しなのでしょうが、ブリーダーさんの中にはヘラクレスやその他の昆虫をブリーディングし副収入を得たり、中には本業としている方々が存在します。犬や猫のようにキャパは大きくなくマニアックな世界ではありますが、価値のある虫たちは驚くような価格で取り引きされています。

ご興味ある方は次の内容もご覧ください。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
Wing and Sunをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました